Miyaの書斎

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映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』の感想

Amazonプライムに契約してないときに、Amazonで買い物したら、いつの間にかAmazonプライムと契約してることになってて、お試し期間30日無料ってことで、いろんな作品を急いでたくさん観た経験がある。これはその1作品。

前回の記事の海外ドラマ『高慢と偏見』を観てから12年くらい経ってから観たことになる。

この映画はシリーズもので
1が『ブリジット・ジョーンズの日記』、
2が『ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうな私の12カ月』、
3が『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』のこれだ。

ブリジット・ジョーンズの日記』や『ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうな私の12カ月』はそれなりに楽しかったことを記憶していた。

映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』の感想

・吹替版のみ観た。のがよくなかったかな。

・ファーストカットから「「おば、おば、、おばさん・・・!!」」という衝撃あり。おばさんというより、もうおばあさん・・・。顔が全面ただれたような感じがするから、老けメイクかと思いきや、どうやら役者本人が整形を繰り返したという情報があり、そのせいかもしれない。

・それに合わせてか相手役のコリン・ファースも老け感を出している。同時期に制作されたコリン・ファースの他の作品を見てもわかるように、映画メイクというのはいかようにも若々しくみせることができるけれど、それすらしていない—しても無理だったというのだろうか。それとも逆に活かしたという可能性もあるが、ショッキングすぎる。女優でもない子持ちの人だって今はもっと若々しい見た目の人が多いのに。独り身で孤独というような設定が相まってせつない。やりすぎといえる。

・同僚の脇役の女性の方が若々しいくらいだ。メリル・ストリープなんかは冴えない女性や自暴自棄になって引きこもってすっぴんでボロボロという役や場面を演じることがあるが、それが驚くくらい、美しさなんて投げ打って演じられていて再現性があるにも関わらず、惹きつけるものがある。けれどこの映画で主人公を演じているレニー・ゼルウィガーは、演じているというより、そうなってしまった(プライベートをそのまま持ち込んだ)という感じで、見ていて気持ちいいことはない。例えば、そこから転機があって、美しさが出るという描写があるなら納得するが。。。
これを見て40代の女性の自己認識・自己イメージが低下しないか心配だ。少なくとも40代でもない私は、40代になるのがこわくなった。こういう映画は年を重ねることで出くわす悩みや問題がありながらも最後は見る人に勇気や希望、前向きに生きる力を与えてくれるものだし、それを期待して観るものだが。

・まるで主人公らしさがないんだ。ブリジット・ジョーンズに求めるキュートさやわたしもそういうとこあるなぁみたいなのがない。むしろこれと一緒とは思いたくないというのがある。

・江南スタイルの曲が出てきたのは驚いた。しかも丁寧に扱われている。昔なら日本に対してそうした媚びを売るような取り組みがあったところだが、やはり時代は中国など大陸アジアへ移ったということか。少し悲しい。

・かつての恋人(だっけ?)であるコリン・ファース演じるマークと恋仲になる展開が急すぎてついていけない。前作を見た直後だったら盛り上がれるのかもしれないが、覚えていないし、初老の男性が急になにをきっかけにしたのかもわからずに情熱的に初老女性にキスを迫って、それを受け入れてエッチまでに展開する描写は、すんなり受け入れたり、感情移入してみるには厳しかった。同じ40代になって見たとしても同じ感じになったと思う。

・元々の小説『高慢と偏見』を元にしたとは思えないほど、堕落した出来上がりになっている。『高慢と偏見』の魅力は惹かれあっているのにプライドや偏見によって素直になれず、なかなか結ばれずに進む=刹那があるところが魅力的なのだが、今作にはそういった点がない。独自の路線を歩む方向へ行ったということなのかもしれないが、それと共にこの作品ならではの魅力も去ってしまったようだ。

コリン・ファース出世作はドラマ『高慢と偏見』で、それがこの映画が制作された理由、役に抜擢された理由でもある。このドラマ『高慢と偏見』は中世時代の話だがそれの現代版として描かれた『ブリジット・ジョーンズの日記』のあとに、『プライドと偏見』という邦題でキーラ・ナイトレイ主演でその中世時代を舞台とした原作を映画化されたものが制作されたが、コリン・ファース出演の映像作品の方が、魅力が高い。特にキーラ・ナイトレイのクエのように出た下唇や顎(今にも「あたしになにか文句でもあるのかしら?」と言い出しそうな感じだ)が鼻についてしまう。そこでやはり似ているとはいえナタリー・ポートマンの方が美人だなと結論が出るのであった。さらには少し似ているスカーレット・ヨハンソンの方が綺麗だなという認識にも達した。

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これが観たときのメモだけど、ヒュー・グラントが出ないことにも残念に思う。

メモを残さなかったのはおそらく、この映画を観た当時ヒュー・グラントに対していいイメージを持たないなにかがあったからだと思う。なぜなら、それまで私はヒュー・グラントコリン・ファースと並んで魅力的な俳優であるなと感じていたからだ。しかし特筆していないというのは、私生活でなにか事件を起こしたとか、賛同できない考えを持っている記事を読んだとかなにかそんなのだ。

ヒュー・グラントが出演しなかった理由はやはり、原作とはあまりにもかけはなれた脚本に納得がいかなかったからというのらしい。

ヒュー・グラントが『ブリジット・ジョーンズの日記』続編を降板! - 映画 Movie Walker

コリン・ファースヒュー・グラントは映画『ブリジット・ジョーンズの日記』以降、頻繁に共演し、それを偶然にもこの作品が出世作であり初共演作品と知らないで見かけていた私は、次第に「「この2人は息が合うし、画面映えも共鳴しあってていいな」」と思うようになった。「「2人が出ている作品をもっと観たいな」」と。

しかし近年はめっきり共演することがなくなってしまって残念に思っていたから、2人が共演するところが見れるチャンスでもあった映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』にヒュー・グラントか出なかあったことは残念である。

残念ではあるが、出なかった理由は観た後にとても納得いくものとなった。

脚本をこれにしようと決めた人たちが悪かったのである。

 

ところで
映画『ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうな私の12カ月』と
映画『私がクマにキレた理由』
って似てるよね?

公開されたとき、「「あれ?またキレた感じの映画出た?同じ映画?違う?なに?キレるの流行ってるの?」」ってなったわ。

ブリジットジョーンズとキレクマなら、キレクマをまず観ることをおすすめするわ。

きれいそうな私の〜はどうだったか覚えてないけど、最後のモテ期よりも、キレクマの方がおもしろい。