Miyaの書斎

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【スッと楽になれる】おすすめしたい風邪薬:葛根湯【風邪のひきはじめに葛根湯は効くか?眉唾ものではなくて本当に効く】

今だに漢方薬っていうと眉唾ものに思ったり、その言葉を聞いただけで話を聞かないみたいな人がいることに、先日ネットで出会いまして。年配の方だったのかもしれませんが。驚きました。
今や総合病院や街の内科医、耳鼻咽喉科でも“風邪の初期”であれば、処方されることが普通になった葛根湯。もう多くの人がそういう風邪薬があるって知ってるんだろうな、葛根湯は効く薬なんだなって認識がそこそこ広まってるんだろうなって思っていたから。

漢方薬って本当に効くのー?とわしも疑っていた

私も20年くらい前は、半信半疑、眉唾ものでした。

前回投稿した記事で書いたように、初めての漢方薬の出会いは便秘薬の「センナ」でした。そして、その記事に書いたように漢方薬はきっとその道の名医・専門家でちゃんとした間違いない原料なら効くんだろうけど、それらの好条件が揃わないと効かない、効いたとしても、効くらしい、効いたっぽい的な、ホメオパシー的なやつなんだろうなと。ちゃんと効くパターンは好条件が揃ったところでしか得られないやつなんだろうなと。そしてその中でも本当に効かないやつもあるんだろうなと、思っていたのでした。すなわち昔からある民間療法の発展した版みたいな。効くやつもあるけど、迷信みたいなのもある的な。効き具合もじわっとで、効いたぁああ!!!みたいなのはないんだろうなと。

されど、先述の便秘薬センナがとてもナチュラルに苦しくなく効いて快適だった経験を経て、「「これひょっとして西洋薬より効くパターンあるな。西洋薬より“楽に、楽になるパターン”あるな(言い方変ですけど、薬の中には飲んだら、副作用というかだるけが出たり、食欲不振になったりというのが経験としてありますよね?便秘薬なら急激に効きすぎてお腹が痛いとか、風邪薬なら薬飲む前は喉痛かっただけなのに、薬飲んだら、だるけと熱っぽさ、食欲不振がブワッと出ていかにも風邪ですの症状になったとか。“風邪から治って楽になる過程において、苦なし”みたいな。病気と戦ってます感でてるーみたいな。そのくだりがなくて、スーッと楽になれる。”楽に楽になれるパターン”)」」って便秘薬のセンナが効いた時に思ったんです。

それでも積極的には漢方薬に手を出さなかった。
やっぱり怖いし。薬局の薬剤師さんも、多くの病院にいるお医者さんも、西洋医学専門でしょ?漢方薬専門じゃないでしょ?なんかあったら相談できる人いないじゃんって。それでセンナ以降も積極的に漢方を選んではこなくて、むしろやっぱり石橋を叩いて渡る感じで。

有名メーカーから葛根湯が出ていて飲んでみた

葛根湯を初めて飲むときも、半信半疑。効かないかもしれないなーとか思いながら飲んだけど、カネボウという昔からある(現在はクラシエと名称変更している)日本の医薬品メーカーが出しているので、危ないものではないだろうと飲んでみたのである。

いや、初めて飲んだのは大学病院で風邪薬にツムラの葛根湯が出されたからだった気もしなくもない。それで「「え!?」」って思って飲んで、飲んでも安心なんだ・・・っていうのがあって、ドラッグストアで処方箋なしで自分で買える薬だって知って、トライしてみるか・・・っていうのがきっかげだった気がする。それで飲んでみたんだ。
そしたら、これがまた、効いた!箱の説明書通り、風邪のひきはじめに飲むと、抜群にいい感じで効いた。あれは驚いたわ。

それまで私は風邪をひいて市販の風邪薬を飲むと、副作用なのか、それまで出てなかった症状がブワッと出るがの嫌だった。(のどが痛いだけだったのに、風邪薬を飲んだら、だるけが強くなり、熱っぽい感じや食欲不振が出てきたという具合に。治るまで体が風邪のウイルスと戦ってます感が1週間くらい半端なくてしんどかった。)けれど葛根湯はそういう副作用的な症状がなく、すっと体が楽になって、じんわり効いていつの間にか治ってるという感じだから、もう私はすっかり気に入った。常備薬どころか携帯薬にしている。風邪のひきはじめに飲まないと効かなくて、手遅れでしたーって感じになるから、それも携帯するようになったポイントだ。おかげで風邪気味なのに、うっすら気づいてるのに無理して風邪をこじらせるということもグンと減った。ひきはじめが肝心だから、これは?風邪かな?みたいな症状のとき、自分自身へ注視するようになった。以前は、「「ん?ちょっと鼻水が出るな。まぁそういうときもあるか」」「「ちょっと風邪みたいなだるけがあるかな?まー気のせいだろう。それよりあれやらなくっちゃ」」「「悪寒がする気がする。熱はないーか。風邪ではないな。もうちょっと頑張ろうっと」」という感じで、風邪の初期症状を見逃している間に手遅れになって、のどがべらぼうに痛くなって後悔するということが季節の変わり目ごとに毎年あった。そして結局市販薬で治らなくて、病院へ通うっていう。。通って喉を薬で消毒してもらうっていう。。。そうしないと治らないっていう。。。。

風邪の初期症状だから市販薬でも治ったんじゃないの?って感じするけど、一度試しに、「「いつもならここで葛根湯を飲んで治すところだけど、パブロンが残ってたな。こっちを試してみるか。西洋薬の市販の風邪薬を飲むとブワッと症状が出るのは気のせいだったのかもしれない。それに昔パブロンは時に気に入っていた風邪薬だ。悪くはない効き目だったはず。」」そう思って飲んでみたら、症状がブワッと出て、風邪の時はちゃんと横になって寝てなさい状態になった。((葛根湯を飲めば、そこからスッとよくなっていって、体が楽になるのに(泣)))床にふせりながら、ちくしょーと思いながら風邪と戦った。

それ以来、風邪になったらまずは葛根湯と決めている。それでダメな場合は病院へ行くことにしている。もともと気管支が弱く、小学生のときは風邪を拗らせて気管支炎、進めば肺炎になり下手すると死んでいた可能性もあるので、特に喉が痛い風邪のときはさっさと病院へ行くようにしている。自分では治せないから。

病気への対処法も自分に合わせてどう対処するか見極めが大事だ。私の場合、痛み止めはアセトアミノフェンロキソニンが効かなくて、イブプロフェンが効く。(痛み止め成分はいくつか種類があって、人によって効いたり効かなかったりするというのは薬剤師からも医者からも複数名から聞いた話なので、この点は気のせいとかではなくそういうものなのだ。)漢方薬の頭痛薬も病院で処方されて試したことあるけどこちらはいまいちだった。だから頭痛薬はイブプロフェン配合のを使っている。

そんなわけで普段、常備してる漢方薬は、葛根湯とセンナだけ。
この2つは効くと人におすすめしたいほどだ。他にもクラシエ漢方薬シリーズがいろいろあって、試してみたり、病院で処方された(補中益気湯っていうのだったと思う)ことあるけど、効き具合は葛根湯とセンナのように、はっきり「「効いたぁああ」」って感じじゃないから、人にすすめられるほどではないかなって感じ。

どこのメーカーの葛根湯がいいか?

ここでは葛根湯のメーカーにクラシエを挙げたが、その後、ハックドラッグの独自ブランドでより安い葛根湯が出たので、しばらくそちらを購入していた。それも変わりなく効き目があった。しかしハックドラッグでまた事業編成が変わり、独自ブランドから出している葛根湯が値上げになって、クラシエの葛根湯より高くなってしまったので、ここ数年はまたクラシエの葛根湯を風邪の際は服用している。

ちなみに葛根湯の値段に開きがあるのは、満量処方であるかないかの違いのようである。満量処方とは

漢方薬は、処方ごとにどの生薬を何グラム使用するかということが細かく定められています。 葛根湯の場合は、使用する生薬の合計が25gになるものをはじめ、18g、17gと数種類の処方が存在します”

参考サイト:北日本製薬 満量処方について

というわけで、効き目成分が満量=規定の上限までいっぱいに入っているか、やや少なめか、少なめ—の違いによって値段が変わっているというわけなのである。  

下記URL先も参考になる
参考サイト:エキス量が「満量処方シリーズ」、「3/4量」、「1/2量」と書いたものがありますが、どのような違いがありますか | お問い合わせ | クラシエ

 
ということは「満量処方」と書かれているのが効くのかと思ったけど、この記事を書くにあたり、以前の体験を思い出してさらによくよく調べてみると、おや?という点があった。。

以前ネット(ヨドバシドットコム)でより安い葛根湯を見つけて、それを購入してみたことがある。Amazonでも売っている。それの効きがどうもいつもより(クラシエやハックドラッグ(ウエルシア)のオリジナルブランドのハピコムの葛根湯より)、よくないなって感じだったから、安かったけれどそれ以降はリピートしなかったのである。

それがこれ▽

 パッケージには“満了処方”と書かれている。

いつも効くなと感じている飲んでいるクラシエの葛根湯はこれ▽

 “葛根湯エキス(3/4量)”と書かれていて満了処方ではないことが分かる。
けれどこちらの方が効きがよく感じたなぁーっていうわけで、なんでかな?と両者の「成分・分量」の項目をしげしげと見ると、

クラシエの葛根湯の方は
“(カッコン6g、マオウ・タイソウ各3g、ケイヒ・シャクヤク各2.25g、カンゾウ1.5g、ショウキョウ0.75gより抽出。)・・・3,900mg”
となっていて、

効きがいまいちに感じた方は
“(カッコン 4.0g マオウ 3.0g タイソウ3.0g ケイヒ 2.0g シャクヤク 2.0g カンゾウ 2.0g ショウキョウ 1.0g)・・・2.55g”
と書かれている。

“満量処方”と書かれていながら、効き目がいまいちに感じた方はカッコンの量は少なく、カンゾウやショウキョウという生薬を多めにしているわけなのだ。

いまいちど下記の参考サイトを見て“満量処方”についてみると、うーん、安かった効き目のいまいちの方は“満量処方”ではないんじゃないか?と思うのだが違うのだろうか?

参考サイト:北日本製薬 満量処方について

クラシエでも満量処方の葛根湯を出しているのでそちらの「成分・分量」を見てみると、上記のURL先で書かれている成分・分量と同じだ。

“(カッコン8.0g、マオウ・タイソウ各4.0g、ケイヒ・シャクヤク各3.0g、カンゾウ2.0g、ショウキョウ1.0gより抽出。)・・・5,200mg”

また、以前飲んでいたけど事業編成が変わって値上がりして飲まなくなったハックドラッグのオリジナルブランド、ハピコムの葛根湯はこれで▽

こちらは“満量処方”であり上記のクラシエ北日本製薬の満量処方の葛根湯と「成分・分量」が同じだ。

ハックドラッグの店頭で「「ハックドラッグのオリジナルブランドのハピコムのが値上がりして、クラシエの葛根湯の方が安いじゃん」」と思って買っているやつは“満量処方シリーズ”の「葛根湯エキス顆粒Aクラシエ」ではなく、“3/4量シリーズ”の「葛根湯エキス顆粒Sクラシエ」だから、満量処方のハピコムのより安いという訳のようだ。

それでもクラシエの3/4量は私的には満量処方とそこまで効き目に差を感じるほどではなく効いてくれているのでよかったというわけなんだけど。

効きがよくなかったなと感じた「井藤漢方製薬 イトーの葛根湯エキス顆粒」の方は、カッコンの分量がさらに2g、クラシエの3/4量より少なかったから「「どうもいつも飲む葛根湯みたいな効き具合じゃないな。いまいちだな」」と感じたようだ。
私の体はカッコンが4gではさすがに足りなくて、コダックのように(((ホワ?)))と首をかしげてしまうようなのだ。

さらに今回調べていて問題を見つけてしまったのは、“満量処方”と明記しておきながら、それって満量処方じゃなくね?ってところだ。私の「満量処方」の解釈が間違っているのかもしれないけど。

でも間違いなく分かったことは私の場合、葛根湯を買うときは「成分・分量」の項目を見て、“カッコン”の成分が6g以上あるものがよいということだ。

“満量処方”と書かれているからといって、安心してこれが一番効きがいんだとは思えないかもしれないってことなのだ。

 

ちなみに調べていてたまたま見た下記記事を読んだら、カッコンの以外の分量が多いのは悪いことじゃないようだ。

“ショウキョウは消化吸収を助ける働きがあるため、胃腸が弱い患者さんで、葛根湯が必要な場合には、ツムラさんの葛根湯が合うかもしれません。”

「同じ」葛根湯でも「違う」のです – 研究学園ななほしクリニック ブログ

 上記リンク先の記事では、ツムラとコタローとクラシエの「成分・分量」の違いに触れていて、葛根湯を構成するカッコン以外の生薬の効能により、体質や状態によって成分バランスの違うそれぞれを選ぶのがいいのではということが書かれている。

先ほどの効果がいまいちに感じた「井藤漢方製薬 イトーの葛根湯エキス顆粒」はカンゾウやショウキョウという生薬を多めにしていたわけだけど、それらの効能も調べてみた。

カンゾウ:“諸々の急迫症状を緩和し、鎮痛、鎮痙(ちんけい)、解毒、鎮咳(ちんがい)などに効果があります。”

カンゾウ(甘草)の成分・特徴 生薬・漢方事典 | タケダ健康サイト

ショウキョウ:“芳香辛味性健胃、食欲増進、発汗などに効果があります。”

ショウキョウ(生姜)&カンキョウ(乾姜)の成分・特徴 生薬・漢方事典 | タケダ健康サイト

 というわけで「井藤漢方製薬 イトーの葛根湯エキス顆粒」が人によってはちょうどいいという人もいるかもしれない。

しかしながら“満量処方”とパッケージに明記している点については、それってそれでいいの?という疑問は残るが。

葛根湯は肩こりや筋肉痛にも効くのか?

効く。いやぁ、激しい運動したあとに出る筋肉痛にはどうかなぁ?って感じだけど、((あれ?これ風邪で筋肉痛なのかな?風邪ひいたのかな?いや、熱ないな。他に風邪の症状みたいなのないな。でも激しい運動してないし。なんでこんな凝った感じに筋肉痛?))みたいなのには効く。凝った感じの筋肉痛なら効くってとこがポイントだね。

 

 そんな感じで今回は以前から語りたかった「葛根湯」について、語ってしまったよ。

試したことない人は一度、風邪のひき始めに飲んでみてほしい。

そんな感じかなー。