Miyaの書斎

読書や映画や使ったもの感想を中心にまったりモフモフ書く。

唯一買い続けている面白いギャグマンガ『聖☆おにいさん』〜イエスとブッダが立川でバカンスて〜

はてなからの今週のお題「好きな漫画」っていうことで、漫画買っちゃうとキリがないからなーと、ある時から漫画は買わなくなった私が唯一買って、今も買い続けている漫画の紹介。

まずはその当時のことを書いた下記を読んでほしい。

 

唯一買い続けている面白いギャグマンガ聖☆おにいさん』〜イエスブッダが立川でバカンスて〜

*下記は1巻が出た2008年に書いてアクセス数が多かった記事より。当時のブログ記事は閉鎖中。

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2008年08月31日

いつも欲しいマンガが単行本であっても、マンガ買っちゃうと限(キリ)がないからなぁと思って買わない私が買ったマンガ。(笑)
2巻も面白かったのでおすすめします。(どんだけ慎重なんだ。;)


それは今年の冬、本とかマンガ読みたいなぁ~っと本屋さんを歩いていたら、
変なポップが目に飛び込んできた。
イラストからして・・・オカシイ。
そのイラストはなんか面白いことを言っている。
書店員さんが描いたのか、著者が描いたのか知らないけど、随分おすすめな様子。
それだけじゃ気にならないけど、
そのポップは気になることを言っているので、表紙に目をやった。すると―
聖☆おにいさん』と縦に大きく書かれてるではないか。

((なんかあやしいマンガなんじゃ…;
なんかひょろりとしたおにいさんが2人立ってるし…。))
と思いつつよく見ると、その2人、
(((あの2人にそっくりじゃん!!)))
やばい。;これはもしかして―
と思って手にとって裏を見てみた。

 

目覚めた人ブッダ、神の子・イエス
世紀末を無事に越えた二人は、
東京・立川でアパートをシェアし、
下界でバカンスを過ごしていた。
近所のおばちゃんのように
細かいお金を気にするブッダ
衝動買いが多いイエス
そんな“最聖”コンビの立川デイズ。

 

その横におかしなポーズをとるブッダのイラスト。
(((何やってんの!?ブッダ!)))

漫画『聖☆おにいさん』1巻裏表紙絵

漫画『聖☆おにいさん』1巻裏表紙絵

 

これは気になる―何故そんなポーズをとったのか、そのいきさつ。

 

((でもなぁ~、私の趣味じゃない内容だったらなぁ~、困るしなぁ~…。
中見てみたいなぁ。))
と、目線を下に落とすと、
「「あっ!」」
お試し用の冊子がぶら下がっていたのです。
さっとその試し読み用の冊子を手に持ち上げると、隠れるところのない棚に隠れたつもりによりそいつつ、密かにそっと(気分では。)読み始めました。

 

インターネットでのお試し読みは1話しか載ってませんが*1、本屋さんにあるのは24ページまであって、1話までだともうちょっとって感じで(1ページ目の「ほっとけ」って買って2回目読んで気づいたし。(笑;))、さらに読んでいくとそうそうこれこれ!とさらに面白かったです。

 

買うか迷ったのですが、そこをあとにしました。

 


それから2週間くらいたったある日、風邪で弱っていた私はマンガが読みたかった。
感情の起伏がある恋愛(心拍数に変化ありまくり。)ものじゃなくて、
えへへ~、とホワ~ンと読める楽しいのがよかった。
でも、マンガ買っちゃうと限がないからなぁと思ったけど、
((あ…そうだ…やっぱりあれならいいかなぁ。))
と本屋さんに寄ってみて、また試し読みを読んでみた。
((・・・―――。))
「「フフ(笑)。」」
((うん!やっぱり買おう!))
ということで、決めたけど、そこの本屋さんは混んでて乱雑だったので、
今から行くお店の本屋さんにしようっと、と、
裏切りにも近い形で別の本屋さんで、そこでもお試し用冊子がぶら下がっておすすめのようにディスプレイしてある『聖☆おにいさん』を見つけると、
意気揚々とレジへ持っていったのでした。
するとレジのお兄さんが「ブックカバー掛けますか?」と聞いて来るので、
((ええ!;そんなのもちろんじゃん!))
「はい!(もちろん!)そんなの読んでると思われたらやばいよっ;」
と、もし街中で題名だけチラ見されたら妖しさ満載で勘違いされてもおかしくないよ;
と乗り出しぎみに答えたのでした。
笑う書店員のお兄さん。「はい。」(笑)
書店員のお兄さん―内容知ってるのかな…?

 

そんなこんなで、お家に帰って読むと、とっても楽しかったです。
次はどんなお話かなぁと読んでいきたくなる感じです。
私はどこの宗教にも属してませんが、それぞれの宗教の人が読んだらどう思うんだろう?と思います。

 

そんなにまだ知られてないから、中古が出回るまで時間が掛かるだろうし、すぐ読みたいし、
1話ごと完結だからどうしてもつづきの巻を集めなきゃってならないし、
また読みたくなるし、
買ってよかったです。

 

今・・・1巻売り切れみたいですね。
まさかホントに手に入りにくくなるとは思いませんでした。
((もっと早く紹介すればよかったなぁ。))
でも、ぱっと見、引かれること間違いなしなんだもん。ちょっと知られてからでよかったです。(笑)

 

1巻ではイエスのインターネットで超速即レス等の神降臨ぷりと
極道のお兄さんと遭遇して勘違いで親しくされるところが面白いです。

 

2巻では

ブッダが風邪ひいて病院に2人で行く回が特に面白いです。「医者よ……」
*2巻のお試し読みは本屋さんにもないです。

 

この設定ならもっと面白くできると思うので今後にも期待です。
(笑)

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以上が当時買いはじめた時に書いた記事。

 

そこからもう10年以上経ってるなんて信じられない。

10年以上もコツコツ買い続けていられたのもすごいと思う。

なんていったって漫画買うとキリがないから・・・(笑)

そんな私が買い続けられているのも、年に1回しか単行本が出ないってことと、
やはり、続きがどうしても気になっちゃうというわけでも“ない”からだ。
続きが気になりすぎてしまうと、そこでフラストレーションが溜まる。麻薬中毒ならぬ漫画中毒—((気になる、気になる、気になる、気になるーーー!!!))ということにならないから、一旦読み終わったら、あーあ読み終わっちゃったとはなるけど、そうしたフラストレーションは溜まらない。一旦忘れて他のことに集中してすごせる。そしてまた((マンガとか読みたいなー))となったときに、ほんわか読めるのがこの『聖☆おにいさん』なのだ。

今も変わらず風邪をひいたりして弱っているときに読む用にしている。

しかしちょっとずつ値上がりしていっている点についてだけは眉をひそめてしまう。
他の漫画は1回くらいは値上がりがあってるが、漫画『聖☆おにいさん』は毎タイトルといっていいほど頻繁に、そしてちょっとずつ値上げしていっている。

そして1巻、2巻と比べると少しずつ薄くなった。

その点が

「「解せぬ—!!」」

 

ここ1年くらい風邪をまともにひかなかったので、去年の新刊(16巻)をまだとっておいてある=読んでないんだけど、今Amazon見たらもう今年の新刊(17巻)は出てるのね。

どうしよっかなー。漫画を積み本にしたの初めてだなー。

ここで一旦買うのやめて他のことへ費やすっていうのもありかもなー。

他の漫画本より若干高め、薄いのに高めだからなー。

16巻読んでから決めるかなー。っていってまた買っちゃうのかなー(笑)

 

アニメ化や実写化されたけど・・・残念なでき

アニメ化されるって聞いて嬉しかったし、実写化されるってなってどんな感じになるのかなって思ったけど、見たら漫画で体験した面白さがなくなっててとっても残念だった。アニメも実写も寒いギャグ、滑ってるギャグを見てるみたいでいたたまれない感じになった。間が悪いというか…、違う、そうじゃないんだよっていう。俳優の演技は悪くない感じなんだけどねー。。でもブッダはアニメ版の星野源の方が上手かったかなー。実写でもいける(っていうかたしかコント番組『LIFE』でブッダの格好したことあるってことでそれを見る限りいけると思ってたんだけど、なんでアニメとはキャスト、変わっちゃったんだろうー?)

なんだろう?もっと“隠しても出てしまう、滲み出る神々しさ”が足りないのかも。あとBGMとかも地に足つきすぎてるっていうか、いまいちあってない。画角もカメラワークも編集も、演出も。もったいないねー。日常に近づきすぎちゃってるって感じなのかなー。(なにから目線だ。—以下、なにから目線だの話がつづきます。—)

2人から隠しても滲み出てしまう、見え隠れしてしまう神々しさとか、神秘性みたいなのがあるともっといいのかも。カリスマ性っていうか。もうちょっと作り込んだ感があった方がいいのかも。日常系なんだけど、それをいかにもそこの商店街で「ハイ!ヨーイ、スタート!」「ッハイ!カッツ!」みたいに撮りました。撮って出ししました—感が出てしまっているのがなー。急ごしらえ感が否めない。時間かけて色々考えて作ったのかもしれないけど、この作品はドラマ『勇者ヨシヒコ』の手法でつくっちゃったらもったいなくなる作品だった。

『勇者ヨシヒコ』はゲーム『ドラクエ』の世界観をまるでそこらへんで撮りました、幼稚園児のごっこ遊び的なノリで商業作品として出しちゃいました—ってところが面白かったけど、『聖☆おにいさん』はそれだと面白くない。なぜだろうか?

聖☆おにいさん』の面白さは“神”というあがめたてまつられるような、手の届かないような存在、目上も目上すぎる存在(とされている)が、私たちのすぐ隣の日常にバカンスに来ているのが面白いのであるから、まず“神だ!”感があってこそのだと思う。それを出せてからの、日常に溶けこんでール、ん?溶け込めてないーー!!!(笑)そんなんじゃバレちゃうー!!っていうのが楽しいから、日常既に住みこなしてそうな2人が、商店街とかアパートでプラプラしてる感じのところに、たまにシュールなギャグなこと言うよ、そうだこの2人神とか仏だったね、そういうテイだったね—くらいじゃ、ただただ寒いだけなのである。ギャグの時の間の悪さとか、画角とかがずっと日常感ある画角やカメラワークっていうのも寒くさせている原因だと感じる。

つまりごっこ遊び風な撮影手法や演出ではなく、ガチの神と仏感を本気でヘアメイク、背景、照明、画角、カメラワーク、エフェクト等で出しながらも、しれっと立川のアパートに住もうとしている—という感じにした方がいいのだ。

そうなってくるとやはり日本の技術では限界なのかも。

たとえば映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』とか見ても、がんばってガチに表現しようと挑んでいる感じは伝わってくるけど、これが限界なのだと感じざるおえない。

いやどうだろうか?映画『テロマエ・ロマエ』や映画『デス・ノート』、映画『NANA』、映画『20世紀少年』なんかはよかったと思う。特に『デス・ノート』は映画にしてよかったという感じさえする。福田監督の『アオイホノオ』は面白かったと思う。となるとやっぱり手法の選択ミスかなと思う。

ギャグのとこでも変わらずカメラは手持ち風のブレがありながら胸上を中途半端にちょっと離れたところから撮影して、定点カメラかって感じであまり切り替えもなくすごしていくけど、漫画にあるように例えばイエスが「それだ!」と妙案にピンときたけど突っ走っている感があるとき、コマ割りはイエスをドアップして、イエスの顔もギャグな感じになる。映像にするときもここはもっと演出を通常のほのぼの話しているときとは違ってもっと加えて、カメラはドアップに切り替え、照明も日常の時とは変えてメリハリをつけた方がいい。「超ジョニー・デップに似てるって言われた」のところだってなんの演出もなくスルーしてくのがすごくもったいなかった。もっと、急によりジョニー・デップに似たメイクやエフェクトと演出に切り替わって(渋い)感じになるかと漫画を見て想像していた。それがその前の「ホワンホワンホワンホワンホワ〜ン・・・フラッシュバックで出ないの?」というギャグに間を取られているっていう。今あらためて見返してみて、脚本で追加されている部分がよくないなと感じた。そしてその代わりに漫画で面白かったところがスルーされるような感じで特に演出もなく過ぎていくのが、もったいなく、つまらなく、寒くさせてるなと。

漫画を読んでない人の感想からすると映画やドラマ『聖☆おにいさん』は面白い方だという人もそこそこいるみたいだ。だから映画からドラマ化にもなったんだろうけど。いやいや違うんだよと言いたい。寒いよ、寒すぎるよ、閑古鳥が鳴いちゃうよって感じ。すごくつまらない。

 

両方とも天界の他の人たち—神々が出てこないのは、やはり宗教関係の人たちからのツッコミや事件展開にならないようにという配慮なのだろうか?Fateのような作品があるのだから、そういう感じでクリアしていけそうだけど?大天使たちがノリノリでやってくるところが見たい。天部がゴリゴリの編集者でやってくるところが見たい。

漁師兄弟のペトロやアンデレは絶対に土田晃之だと思う。第1巻を読んだ時から((このイメージ、土田さんをイメージしたのでは?見た目とか雰囲気とか口調がぴったり))と思っていた。

いや実写化はすでにいまいちだから、まずはアニメ化をもうちょっと頑張ってつくってほしいな。実写よりアニメの方がまだ面白かった。けど、アニメももうちょっと面白い感じにできるといいなー。

ハリウッドでリメイクするなら誰がいいか

本当にジョニー・デップがやってくれたらおもしろいかもなーなんて。ハリウッドがリメイク権取得してくれないかなー。でもどうだろう?あのシュールながらテンポが大事な日常系だけど非日常なギャグをやり切れるだろうか?映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』でのジョニー・デップとかを見ると、意外とやり切れる気もしなくないけど。ブッダ役が問題だな。コメディをしたことがあってうまい俳優がいいだろうなー。ジャン・レノロバート・デ・ニーロなんかは相手をいなしながら笑いを取る役のコメディ映画に出ててうまかった。ブッダはツッコミ的な立ち位置だからそういった点でいいだろうなー。でもちょっとおじいさんすぎるかな?ジャッキー・チェンでもいいけど、チェンは細かく動いた方が面白いからおっとりしたところも持ち合わせてるブッダでは笑いが取れないかもなー。

 

16巻の見どころは

これ書いてたら読みたくなっちゃってとっておいた16巻をチラ見しちゃったよ

 

「主よ…お救いください…我が生足に祝福を…!」
のところが面白いです。

 

そんな感じでーす。

 

 

*1:と当時の記事にはかいてあるけど、当時リンクしていた先のページはなくなってて、今改めてあるお試し読みのページには2話まで読める