Miyaの書斎

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小松菜とほうれん草、育てやすいのはどっち?ためしてみた 〜ベランダ菜園:鉢やプランターで育てる〜

小松菜とほうれん草って似てるから、どちらも育てやすさは同じかな?とか思っていた。春〜秋にかけて何回も収穫したいから、「早どり小松菜」と「早どりほうれん草」のタネを買って、両方同時に育ててみた。すると、そこそこ違いがあった。

育てやすいのは小松菜

土づくりの時点で

まず、ほうれん草が生きていける土はアルカリ性で、土づくりの段階で小松菜と違った。

土をアルカリ性に傾かせるには苦土石灰(くどせっかい)を混ぜる必要がある。
鉢やプランターで育てたいので、土に対してどれくらい苦土石灰を混ぜればいいのか計算して出すのが(数学が苦手な私は)ぴえんだった🥺
なぜなら、ネット上や市販の本にある苦土石灰を混ぜる配分に関する割合の説明は、畑を想定した表記ばかりだからである。1ヘクタールあたり〜kgとか、1㎡あたり〜kgという具合に。

この、ほうれん草のために苦土石灰を混ぜてアルカリ性にする作業は、ほうれん草においては非常に、非常〜〜〜にッ、重要である。

1年目は苦土石灰の量が少なかったため、ほうれん草は育たず、少し芽が出ても成長が止まったり、とろけてなくなってしまったりした(土壌酸度の点以外は同じ条件で育てた小松菜は育った)。2年目に苦土石灰の量を思い切って増やしたところ、前年の失敗が嘘のようにほうれん草が育った。

苦土石灰の量は、秤を使って量るのも重要である。「大体これくらい」と目分量や、畑のノリで大雑把に蒔くと失敗する。

実際育ててみると

次に、実際に土壌酸度の点以外は同じ条件で小松菜とほうれん草を育ててみたところ、小松菜は、楽にグングン育って、売り物のようにまで茎や葉っぱが太く大きく育った株の割合も多かったのに対し、ほうれん草はうまくいかなかったり、成長はしたものの、どうもイマイチなできばえのものばかりという感じで、どうも小松菜のように何も考えずできるみたいな感じではないのだ。

それは気温だったり、日当たりだったり、水だったり、土だったり、いろんな点で、小松菜と比べると、随分とほうれん草はデリケートなのだなという感じだ。

収穫までの日数の違い

早どり種であっても収穫まで1か月ほどかかるのだが、ほうれん草より小松菜の方が明らかに時間がかかるので(私が育てた早どり小松菜は約1か月、早どりほうれん草は50〜55日で収穫できるとタネの袋に書いてあった。)、お手軽感的、すぐGetできたぜ!感的にも(すぐにたべれた!感的にも)小松菜の方が育てやすいって感じなのだ。

*下記のリンク先を見てもらえるとわかる通り、普通種も小松菜の方が早く収穫できる。

参考サイト:コマツナの育て方・栽培方法|失敗しない栽培レッスン(野菜の育て方)|サカタのタネ 家庭菜園・園芸情報サイト 園芸通信

参考サイト:ホウレンソウの育て方・栽培方法|失敗しない栽培レッスン(野菜の育て方)|サカタのタネ 家庭菜園・園芸情報サイト 園芸通信

ただし、間引いて食べる小さな状態の苗は、ほうれん草の方がとても甘みがあっておいしい。つまみ菜のおひたしを食べた時のようなやみつき感のあるおいしさなのだ。

しかしながらそれでも、売り物くらいの大きさまで成長したやつの食の満足感は、小松菜の方が葉っぱが大きく育てやすいので、小松菜の方が軍配が上がるかもしれない。
売り物でだって、ほうれん草の葉っぱが、小松菜くらいまで茎元の方から葉っぱが大きく、そして長さも長くというのは、頻度としては小松菜より見かけないので、そういった点でも小松菜の方が育てやすいといえるかもしれない。

虫のつきやすさに関して

小松菜はアブラナ科なので、小松菜の方が虫食いの被害にあいやすいという点(というか説)だが、葉物の野菜に関しては、虫食いは必ずといっていいほど勃発するめんどくさいことであり、食欲をなくさせるものなので、どちらを育てるにしても、防虫ネットをしてしまうのがおすすめである。

防虫ネットをしてしまえば、この点に関しては勘案しなくていいポイントとなる。

小松菜とほうれん草を育てるにあたり、育てる前に他の人の栽培している様子や写真を見て回ったが、必ずといっていい程—とても綺麗に見えたものでさえ、小さく虫に食われていた。こんな心労やストレスを増やしたり、虫がつかないかもしれないわずかな可能性にかけて賭けのようなことをして徒労に終わらせたくはないところだ。
1ヶ月半手塩にかけて育ったところを、ムシャムシャにあちこち食われたら、それまでの手間や苦労はなんだったのかということになる。

経験上、虫が着いてからでは手遅れであることが分かっているので、楽して育てたい私は、最初から防虫ネットをして育ているので、この点に関しては、どちらが育てやすいか?の判断に加味していない。どちらにしても防虫ネットをするのが超絶ベストなのだから。

防虫ネットは不織布はオススメなしない。雨が降ると秒で穴が空きやすくなるからだ。また、「防虫ネット」という名前で売られているネットは網目の細かさが1mmが最小のものが多く、アザミウマなどの小さな虫を防げない。

△ 上記の虫よけカバーは“カバー目合い0.6mm”で網目が細かい。ネットの上から水やりもできる。デメリットとしては床面にはネットがなく、上から被せるタイプなので、下の隙間や地面から虫が入ってしまうことがある点、ファスナー等はついていないのでお世話をする時にいちいち持ち上げて取り、終わったらまた葉っぱを傷つけないように上から被せないといけないという点、カバーを外している間に虫がついてしまう点、強風だと飛んでいってしまうことがある点がデメリットである。

▽ 下記のように床面にもネットがあるタイプだと、鉢の重さでネットが風で飛んでいく心配もなく、お世話や収穫もしやすい。もしくは鉢に支柱を立てて目の細かい洗濯ネットの中に鉢ごと入れるのもおすすめだ。

 

 

そんな感じかなー。