Miyaの書斎

読書や映画や使ったもの感想を中心にまったりモフモフ書く。

2020年の卒業式シーズンに想いを馳せる

はてなブログ今週のお題「卒業」っていうことで。

 

今年はコロナウィルスによって卒業式直前に小学校、中学校、高校が休校となり、卒業式もさまざまな形態を取ることになった。

学校を来週より休校と突然、前の週の木曜日に首相が通達を出したことで、学生や先生や保護者はてんやわんやになった。

学生は「明日で突然学校終了のお知らせ(笑)」「明日、学校へ行ったらもう学校終わり!?」「明日でもう好きな人と会えない?それで次はいきなりクラス替え!?やだ!!」といった声がネットにあふれた。暇になるから嫌だという声も多く、意外にも、やったーと喜ぶ声はほぼ見受けられなかった。

私は
「「卒業式はやっぱネット中継じゃないかなー。YouTubeか、ニコニコか、ワンチャン(って言いたいだけのための)LINEライブかなー。
Instagramライブ配信機能は落ちやすいからダメだなー。
YouTubeならリンク知っている人だけとか見れる人を限定できるからやっぱYouTubeかなー。」」
などとふんわり想像していた。

手堅いのはYouTubeだななどと思って、YouTube上でのライブ配信卒業式を妄想した。


#YouTube #卒業式 #全国休校 #外出禁止
都立電脳中学校 第43回卒業式
720人が視聴中•38分前にライブ配信開始
都立電脳中学校 ☑️
チェンネル登録者数1020人
【LIVE】
司会「それでは卒業生による旅立ちの言葉です。」

カメラ、体育館を一通り映したのち、順次先生の顔をアップでとらえていく

チャット▼
K.Ono 10:25 AM:楽しかった
M.Saito 10:25 AM:運動会!
T.Ichinose 10:26 AM:今
S.Otawara 10:26 AM:僕たち
E.Sirai 10:26 AM:私たちは
A.Tanaka 10:26 AM:旅立ちます!!!
M.Setani 10:26 AM:旅立ちます!!!
S.Kitada 10:27 AM:旅立ちます!!!

Y.Hse 10:28 AM:旅立ちまsk1


司会「それでは卒業証書授与です。卒業生、全員起立!
藍川太郎くん」
カメラ、校長をズーム

チャット▼
T.Aikawa 11:03 AM:はい!

 

っていう感じで。

一斉に「旅立ちます!!!」を打ち込むので物凄い速さでチャットが流れていくの。慌てて文字を打ち込んで打ち間違えたのも流れていくの。
そして、校長先生から卒業証書をもらう感じを画面越しに疑似体験できるって感じの。
それを妄想したよね。

その“妄想”が当たったから、これをここからは“予想”と呼び変えて、今年の卒業式についてのレポートをまとめていきたいと思う。

卒業生と先生だけ出席

体育館に卒業生と先生たちだけが集合して卒業証書授与だけが行われた形。
全員マスク着用なのが印象的だった。映像で見た中では訓辞や卒業証書を渡す校長先生だけがマスクをせず、他全員はマスクをしていた。

卒業生代表と先生だけ出席

上記のさらに人数が少ない版。
卒業生全員分と思われるパイプ椅子群に、当日予定されていた場所へポツポツと飛び地で座っている代表の人たち。学級院長かもしれないし、生徒代表の言葉を述べる担当の人かもしれない。そうした10人にも満たない人たちが卒業証書を受け取るという形式。もちろん合唱等はない。

ネットでライブ中継

上記の形に加え、出席が許可されなかった保護者や学生のためにネットでの生中継が行われた学校も見受けられた。
これは

手堅いのはYouTube

YouTubeは“リンクURLを知っている人だけアクセスできる”等、公開範囲の設定がしやすいし、学生も保護者世代も広く、すでに活用したことあるサービスで無料のライブ配信ができるところから

 

大学生は既に春休みに入っていたから、休校という通達に、ふーんそうなんだ程度の感覚の人が多かったようだが、しかし卒業式の日が近くと、どうなるのかと不安を漏らす声が聞かれるようになった。

3月上旬の現時点では、既に中止を決定している大学や、保護者の参列は控えてもらうように対応を切り替えている大学がほとんどのようだ。中継をするかどうかはまだわかっていないが、小学校、中学校、高校と比べ—というか大きくなるにつれ卒業式へ対する思い入れも薄くなっているように思われるので、中継まで行う大学は少ないかもしれない。なにせなかなかの有名校も既に中止としてしまっているのだから。
でも大学の卒業式がないっていうのは、本当に味気ないなと思う。高校までのように毎日同じクラスの人と否が応でも顔を合わせるとか、通年で行事があって何かするとか、班とか作ってなにかするとか、旅行するってわけでもないから、部活やゼミや特段仲良くなった友達がいたとしても、その他のあんなにたくさんいた大して話したこともない人たちと、それでも同じ学校、同じ学部や学科、コースに通った人たちともう顔をあわせることが前触れもなく、なくなって、突然の殺伐とした社会に出るのかという、そういうせつなさがあったりなかったりするんじゃないだろうか。
モラトリアムの幕引きが、幕もなく突然サラサラと砂のように、桜の舞う空の下へ消えていくような、なくなったの?終わったの?っていう。学校からのメールや学校のホームページを部屋の中か外出先で見て、そこで終わる実感のなさの空虚のようなものが。

中には喜んだ人もいるかもしれない。よっしゃー式とかめんどうだったからよかったーとか、別にもう会いたい人もいないしーとか、式のためだけに服買うとこだったーとか、そういうのもあるかもしれない。

 

そんなことを考えながら、まだ薄着をするには肌寒い冬空の下にさっそくと2週間も早く咲き始めた梅や桜に想いを馳せる今年の卒業シーズンなのでした。