Miyaの書斎

読書や映画や使ったもの感想を中心にまったりモフモフ書く。

【シニアファッションおすすめ本】年配になると地味な服装になってしまうのがもったいない

年をとるのがいやなのは風潮のせいもあるのだ

日本人は年配になると地味な服装になってしまうのがもったいない

前回の記事の映画の感想に付け加えたい話として、小さい頃から思っていたのが
((どうしてお年寄りは地味な服装になるのか?))
だった。
それでも小学生くらいまでは、もしかしたら流行なのかもしれないと思っていた、いや厳密にいうと「思ってみた」だ。なんとなく違うのはわかっていたけど、ひょっとしたらその可能性だってなくない、なくないよね?っていう。うっすら希望を持ちたかったのかもしれない。

けれど高校、大学生になる頃になってもお年寄りは地味な服装なままだった。
お年寄りだって世代交代する。一桁代は20代に。70代は90代になり、40代が60代になる。
20年前の20代のファッションと、それから20年後のファッションは違う。10年後だったとしても違う。
カラーなんて毎年違う。シルエットは数年おきではあるけど。
なのにお年寄りのファッションは変わらず地味なままだった。
その事実に私は当時、気が滅入る感じがした。

「「お年寄りになりたくない・・・。あんなファッションしてしんきくさく暮らしたくない。。」」

もちろん全員が地味なわけじゃない。中には髪をパープルに染めていたり、大阪のおばちゃんみたいなトラのドアップの顔面のプリントや、アニマル柄を好んで着ている人を電車の中とかで見かけたこともある。

シニアが生き生きするようなデザインの服が一般向けに売られていないけど、少しずつ売り出される傾向にあるかも?

それに私の幼稚園の副園長先生なんかは昔から(おばあちゃんだったけど、いや、おばさんとおばあちゃんの間くらいだったかな。背筋はスラッと伸びていて、スタイルよくて、快活で爽やかな笑顔の人だった)、紫の上品に透けるサングラスに、紫のスタンドカラーのウエスト切り替えのないワンピース(アオザイと似ているつくり)に、それにあう白か紫のゆったりしたパンツという、おそらく仕立ててもらったのではないかというキャラの濃いファッションだった。それでも下品に見えたことがないからすごい。

大人になってから気づいたけど、幼稚園の園長先生の家は町内でもかなり大きなお屋敷で、家もあまり見かけないおしゃれで品のいいつくりだということだ。すなわち結構儲けているお金持ちだったのだ!
でも年中の時は、幼稚園は木造でとてもボロボロだった。かわいらしいデザインのではあったし、1階に木造で赤と黒で塗り分けられた汽車ぽっぽがあったので、夢の広がる園舎ではあったものの、年長組のところへ登っていく階段も今にも抜け落ちるんじゃないかというところがあって、行くのが怖かった思い出がある。
それが年中から年長になるときに建て替えになって、外壁がすべてピンクのタイル貼りのお城のような外観になり、内装には柱が虹色に塗られていたり、園庭にポニーなどの遊具が増えていることに驚いたりした。お気に入りの汽車ポッポは以前か中庭にあったけど、新しい園舎では1階の広い廊下の屋根のある、吹きっさらしにならないところに大切に置かれた感じがあった。「「よかったね!汽車ポッポ!」」そう嬉しく思った。
気に入っていた幼稚園が、さらに気に入った出来栄えになって帰ってきたという感じだ。
そのとき確かに幼稚園児ながら「「うちの幼稚園お金持ちだったんだなー」」などと思ったことはあったが、まさか幼稚園の園長先生も近隣ではかなり大きい方の家に住んでいるお金持ち(そこまでのお金持ち)とは思わなかったのである。

ここでなにがいいたいかというと、つまり本当のお金持ちの人はセンスもいいよねってこと。そう思っていたことが、裏打ちされたのが、幼稚園の園長先生はとてもとてもお金持ちの部類に入る人だった!というのに気づいた瞬間だったのだ。
((ああーだから福園長先生、あんな格好だったけど、どこかいつも品のある感じだったんだー・・・))
っていう。

けれどじゃぁ、私が年配になってあんな格好を着こなせるか?と考えると少し自信がない。いや、パープルじゃないければいける気がする。

でもそもそも“枯葉が落ちて腐葉土になりつつある色”みたいなラインナップ以外の、快活な色合いの、もっと自由な色合いの、ファッションが一般向けに売り出されるだろうか?という方が心配であった。そしてそれってどんなのだろうか?と思っていた。

それが映画『イン・ハー・シューズ』をみて、これだ!と思って以来、
((なんとかあんな風な色合いの服が日本にも年配向けに出ないかなーでないかなー))と思っていたわけだけど、近年ちょうど同じ色のラインナップが20代、30代向けに流行カラーとして店頭に並んだ。

その頃あたりからか、年配の人の服装も前よりかは明るいものが見受けられるように少しずつなった。

なんとか、そのまま明るくカラフルな色合いが年配向けにも展開されることを願うばかりだ。

年齢に対する固定概念なんてなくなった方がいい

Google画像検索で「日本人 おばあちゃん」と「アメリカ人 おばあちゃん」で検索してみてほしい。
なんだろうか、この違いは。

これはひとえに日本の“20代・30代を過ぎればもう人生も終わり、その先輝けることなんてないし、輝こうとすることは愚行で滑稽である”という大いなる勝手な価値観とその押し付けによるところだと思われる。

「もう30すぎたしやり直しがきかない。」「もう年なんだから明るい目立つファッションをするなんてみっともない。」「もう40代すぎてしまったんだから恋愛や結婚ができることなんてありえない。」「もう〜歳なんだから〜ない。」

どんどん「ない」が増えていく。「できないことが増えていく」

くだらないと思う。

もっと年齢が固定されているのもある。

「18〜21歳で大学に通うのが理想。」それから数年でもずれると、「どうしたの?なにかあったの?」「ああ、失敗したんだ、ふ〜ん(笑)」もしくは「ああ、飛び級して留学、へーよく知らない世界だな、すごいね、でも近寄らないでほしいな(仕事とられそう。)自分では計り知れない世界だからちょっとよく分からないや。」

ファッションスタイリングを考えるときに使われる脳細胞のことを考えれば、そうした固定概念によって、「しなく」なることを増やして脳細胞を使う機会がなくなってしまうより、活発に脳細胞を使う機会があったほうが(はてな今週のお題にあった「老後」の中のテーマの例にあった)ボケ防止にもいいと思う。

海外のシニアファッションが参考になる

昨今は、日本の本屋さんの店頭にも欧米のおばあちゃんの素敵なファッションスタイルの写真集が並ぶようになった。
これを見てほしい。

この本は本屋さんで平積みされていて見つけたものだ。
平積みとはオススメで売れている本と言える。

色使いや小物遣いが地味にまとまってはいない。むしろシニアだからこそ様になるようなファッションスタイリングを、それぞれが思いついて、思い切り楽しんでいる感じが伝わってくる。
ヘアスタイルやメイクも参考になる。

なんて楽しそうで、生き生きしているのだろう!

私はこれを見て、年を重ねることに光がさした気がした。
生き生きとファッションを楽しんでいる様子を見るのは気持ちいい。

もう若くないからといろんなものを諦めたり、諦めさせるような風潮はよくない。
「もう若くないのにそんなおしゃれしてどうするの?」とか、くだらない。

日本人の年配のファッション集も横にあった。

草笛光子さんは女優だからおしゃれな服を持っていて当然かもしれないが、こうしたファッション集がでることは参考になると思う。

10代〜40代のファッション誌はたくさんあるのに、それ以降の雑誌はあまりない。

なぜだろうか?

もちろん、年を取って体が思うように動かなくなったり、そもそもそんなにファッションに興味がないけど若い頃は相手の気を引くためにおしゃれをしてきたとかだけだから、もう相手がいるから必要ないのと言う人もいるだろう。そういう人たちはそれはそれでいいだろう。

でも人の目を気にして地味にしている人もいるのではないだろうか?

なにかこう素敵なファッションをしたい!—けどこの年齢で似合う、この年齢だからこそ輝けるファッションがわからないという人たちもいるのではないだろうか?

情報はないし、売られている服も地味で、「もう〇〇歳なのに、何言ってるの?(笑)」と馬鹿にする風潮がある。そのうち諦めて、そうよねと地味を受け入れる。

そういう流れだと思われる。

グレイヘアに胸を張りたい

私は上記の本に加え、グレイヘアという新しい価値観を提案する本を見つけた。

 黒髪と白髪の間をグレイヘアと呼び、それはそれでお洒落だという価値観だ。

以前から白髪混じりの男性には「ロマンス・グレー」という言葉があったが、女性にもその魅力があるなと思っていた。けれどなぜか女性にはそういった表現がされることがあまり見かけなくて、モヤモヤしていた。

この本は「女性のロマンス・グレー」なヘアが載っていて、こういう本が出されたことだけでも希望になることだなと思った。

 

けれど、グレイヘアやロマンス・グレーを素敵だなと思い始めた以前から、同時に悩みもあった。

白髪が80%くらいなら素敵だけど、黒髪にところどころ1本1本あちらこちらに白髪があるという微妙な状態は、なぜだろうか?「疲れました」って感じが出て素敵に見えないのだ。

私の両親は長らくその時期があるタイプだったので、私もおそらく90%くらいが黒髪で、白髪がところどころあるという状態が何年も続くタイプだと予想される。

束状に白髪が入るとか、全体に白髪が多めというのならお洒落に見えるのに。

白髪が少々1本ずつ点在するという感じでもお洒落に見える方法はないものか?と模索している。(まだ白髪出ないけど。)

 

白髪になったら好きな色に染まらないって本当?

今が自髪で黒髪でいられる最後のチャンスではないかとカラーリングをせずにここ数年過ごしていた。この先はむしろ染める機会が出るのだと。そうなったら好きな色にすればいいやと思っていた。

でも、上記のようなことをふと悩んだりして色々と調べていると、「白髪になると濃い色に染めることはできるけれど、明るい色は入らない」という話をきいた。

それって本当かい?と思った。

説明には(美容師の話だ)、白髪は色素が入る部屋がない状態だから、若いときに髪を染めるみたいに金髪や茶髪、他にもいろいろな髪色にはできないというのだ。黒髪か黒に近い茶色にしかできないと。

でもおかしい。

おばあちゃんで紫にしている人もいるし、芸能人で金髪にしている人もいる。

そんなこという美容師・美容室って、ただしたくないだけが技術不足なのではないの?と思ってしまう。

 

白髪の割合が少ない胡麻団子みたいな状態のうちは染めて、白髪が全体をしめたら染めるのをやめてグレイヘアや白銀の色を楽しもうかと思っていたのに、どうしたものか。

胡麻団子みたいなヘアでもお金をかけずにお洒落なスタイリングにできたらいなー。

 

 

最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。