Miyaの書斎

読書や映画や使ったもの感想を中心にまったりモフモフ書く。

初心者におすすめ『Illustrator 10年使える逆引き手帖(ああしたい。こうしたい。) 』

 

Illustratorを独学したいとか、学校で学ぶけどそれだけじゃ使いこなせてる気がしないという人にはいい本だと思う。

また使いこなせてるとは思うけれど、Illustratorの機能をそんなに全部は把握してないんだよという人も見て損のない本だ。

 

それに使いこなせるようになってくると、今度はあれこれどうやってやるんだっけ?とか、

これもっと簡単にできないかな?とかいうのが出てくるから、手元に置いておくと便利。

 

とりあえずざっと目を通せば、Illustratorで何ができるのかが網羅されていて分かるのが良いところ。

 

あんな機能もあったなというのを頭の片隅には入れておける。

Illustratorデザインメソッド』みたいに具体的にこんなものが作れるよという要素は低いけど、

そういった本にはない操作画面の名称なんかも詳しく、分かりやすい画像解説と共に載っているのがとても助かる。

 

操作画面の名称はAdobeの公式の解説(ヘルプページ)にも載っていなくて、

さもその名称がどこを指しているのかユーザーが分かっているかのように解説が書かれているので、

初心者にとっては、文章のみで書かれた公式のその使い方ガイドに、

「「は?それってどこ?どこよ??」」ってなって、その時点で挫折しそうになる。

 

しかしこの本はキャプチャ画像と共に、文中でもその名称がどれのことか分かるような工夫がされているので、

初心者にとってとてもありがたい存在となる。

 

この本はタイトル通り逆引き時点なので、この本だけで、具体的に何がその機能で作り上げられるのかという、身につくような感じにはできていない。

 

 

 

本当に10年も役に立つのか?という疑問の答え

Illsutratorを3年も使えば、どう作るのかなんて調べている時間さえおしくなって、なんとか無理こぜつくってしまうから、

この本をあまり開かなくなるというのが答え。

しかし時間が出来た時に開くと、もうこれ古いからな、役に立たないなとは感じない。

そう言えばこういう機能もあったっけとなっていい。

 

むしろIllsutratorを使い始めて1〜3年の間に、これを開いて、Illsutratorってものを掴んでおくことが大事だ。

それくらい使いこなせるようになると、とても忙しくなってくる。

 

Adobe CCになって、しょっちゅう機能の変更や、新機能の追加があるので、

Adobeの新機能・変更点についてのヘルプページを見つつ、

この本をたまに見て、こんな機能、作成方法もあったなとイラレを使いこなすのがいいと思う。

 

初心者でIllustratorを独学で練習、Illustratorの考え方を身につける方法

中級者なら『Illustratorデザインメソッド』みたいな具体的になにかパーツ素材を作ってみるとか、ポスターを作ってみることがIllustratorを実用的に使いこなせるようになる一番の近道だ。

 

しかしながら『Illustratorデザインメソッド』はそれを紹介したページに書いた通り、初心者には難しい本なので、私がオススメするのは、Illustratorで時計をつくってみることだ。

 

私が初心者も初心者、初心者すぎる時に実際にお世話になったサイトを紹介する

時計を描く-1(Illustratorの考え方等) - Illustrator イライラ・ストレス解消委員会

古いサイトに見えるかもしれないし、Illustratorのバージョンがアップした今では役に立たないんじゃ?と思うかもしれないが、これは今でも初心者の人にとっては役立つチュートリアルだと思う。

 

Illustratorを触ってみたいけど、どうしたらいいのか分からない。白いキャンバスの前で途方にくれて、何を描いたらいいのかも分からなくなるとか、くにゃくにゃなるべジュ曲線におっかなびっくりするだけで、こんなのでなにか作るとか絵を描くとか無理じゃね?とか思ってIllustratorを閉じたくなる(閉じてしまう)けど、Illustratorをなんとか使いこなせるようになりたいんだという人は、まずは、騙されたと思ってこの時計を1つ作ってみてほしい。

 

左上の「PAGE-MENU」をクリックして「ケース1」「ケース2」と順に進んでいき、それを見ながら書かれた通りに作成するだけで、

不思議なことにこれを作る前と作った後では、Illustratorへのとっつきにくさが雲泥の差ほど変わるし、

これを作ったことなく、必要に応じて調べてなんとか作ってやって来たという人より、Illustratorを理解して使いこなせるし、

今後の苦労がその分減ることは間違いない。

なにか調べるようなことになっても、ああアレねといった感覚があるのとないのとでは、全く違うのだ。

 

絵しか描かんぜよ。ペンやブラシツールしか使わんぜよ。たまにパターンツールを使う程度の予定ぜよという初心者の人も、上記のように、けれどもIllustratorをおっかなびっくり触ってる状態、Illustratorがよく分かんないんだよねって状態なら、一度作っても損はあるまいよ。

 

美大出たけどイラレうまく使いこなせなくて、そんな面倒なことしてるの!?という後輩を何人も見かけた。

この時計をつくったことあるなら、そんな発想で作らず、さっと済ませられる制作方法の発想や、後から編集しやすいデータで制作していく発想やアイディアというものを持てたと思う。

 

Illsutratorの練習方法としては

作りたいものを用意する(マネして同じものを作ってみるというのもOK)→作りながらこれどうやって再現するんだ?ってなったら、この本を開くというのがいいだろう。

 

 

CC/CS6/CS5 対応版も人気